交換のタイミング

交換のタイミング

 タイヤっていつ交換するものなの?

 タイヤに鮮度があるってご存知ですか? タイヤは走らなくても劣化してしまうのです。

 

もちろんタイヤメーカーはなるべくタイヤが劣化してしまわないよう工夫をこらしています。その代表的なものが製造過程で注入される劣化防止剤です。
劣化防止剤はその名のとおりタイヤの劣化を防いでくれますが、それでも時間の経過とともに自然に抜けていってしまうものなのです。これ以外にも以下のような原因で劣化が進んでいきます。

・空気圧不足
・過荷重

(路肩に乗り上げるなど、無理な荷重がかかるとタイヤを痛めます)

・薬品

(つや出し剤、油性タイヤワックスなど)

・紫外線、熱

輪ゴムも使いはじめは弾力性がありますが、放置しておくと硬化して伸びなくなります。同じようにタイヤも数年で劣化していきます。

 

トラブルの原因で盲点なのは、タイヤワックスなどの薬品利用によるゴムの化学的劣化です。

よく洗車場でタイヤに艶出し剤を吹きかけているのを見かけますが、おおむねタイヤを痛める結果につながります。

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 適性な交換時期は4年前後です!

 

タイヤ交換の目安は溝の減り具合

車のタイヤ交換の目安としてよくあげられるのは溝がすり減っているかどうか。新品のタイヤは、一般的に7~9ミリ程度の溝の深さがありますが、実はタイヤをよく見てみるとタイヤの溝には、スリップサインというタイヤの交換の時期を、知らせてくれる印がついています。

このスリップサインが表面にあらわれているようであれば、もう交換の時期です。

なお、スリップサインが1箇所でも溝とスリップサインの高さが同じになってしまったら交換する必要があります。
つまり、長く走行しているとタイヤの溝が磨耗していき、溝の間にある山が摩耗しタイヤの表面と均一になってきます。
この山はタイヤの溝の高さが1.6mm以下になっていることを示しています。

しかしながら、まったく走行しなくてもタイヤは3、4年経つと劣化しひび割れが見られるようになります。

タイヤのバーストをまねかないよう目安として4年前後での交換をお奨めします。

スタッドレス(studless=鋲のない)タイヤは、粉塵公害防止のために禁止されたスパイクタイヤの代わりに氷雪路面を走れるように作られた、スパイクピンなしの冬用タイヤのことです。

スタッドレスタイヤには、スリップサインとは別にプラットフォームという目印があります。この目印はトレッド溝の半分の高さに付けられていますが、それ以上摩耗すると雪上性能が低下し、冬用タイヤとしての使用が認められなくなります。以降はサマータイヤとしての使用しかできなくなりますので気をつけてください。
サマータイヤとして使用したとしても、スタッドレスタイヤの雨に滑りやすいという特長は変わりませんのでご注意下さい

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 定期的なタイヤチェックをおすすめします!

タイヤは車がカーブする回数が多いほど負担が大きくなります。一見すると、走行距離が長ければ長いほど消耗が早いように思われますが、そうとは限りません。
高速道路などではまっすぐな状態で走行しているので、実はタイヤへの負担が軽く、車庫入れやカーブの多い路地での走行のほうがかえってタイヤを消耗させてしまうのです。
空気圧不足等も含め、使用する環境により同じタイヤであっても消耗の程度については大きな差がでることもありますので、定期的にチェックをオススメします。

とっても大切な空気圧のお話はこちら

 タイヤの交換時期チェックリスト

その1 製造年をチェック

 

タイヤの横には世界各国共通で製造年週が刻印されています。4桁から6桁の数字で、下2桁が製造年。その二つ前の数字が製造年週です。

たとえば上記3818なら2018年の38週目。つまり、9月くらいのタイヤということです。

製造された時期が分かれば、交換しなければいけない時期もある程度わかってきますよね。

タイヤの保存状態や使用状態にもよりますが、5年程度が交換の時期です。

ゴムの劣化が進むと雨の日にタイヤが滑りやすくなったり、タイヤの破裂につながる危険性がありますので、タイヤの製造された時期は事前に把握しておくことをおすすめします。

 

その2 スリップラインを確認しましょう

 

溝が1.6mm以下になっていたら、もうアウトです!

車のタイヤ交換の目安としてよくあげられるのは溝がすり減っているかどうか。実はタイヤをよく見てみるとタイヤの溝には、スリップサインというタイヤの交換の時期を、知らせてくれる印がついています。
このスリップサインが表面にあらわれているようであれば、もう交換の時期です。

溝深さが一部でも1.6mm未満のタイヤは整備不良として法律で使用が禁止されています。

 

1ヵ所でも溝が途切れるスリップサインが出ると危険です。 この三角マークがスリップサイン表示マークです。※

 

タイヤの溝は5,000㎞程度走行すると1mm摩耗すると言われておりますので、新品タイヤの溝(7mm~9㎜)から計算すると、おおよ走行距離30,000㎞が交換の一つの目安になります。

その3 ひび割れや偏摩耗の確認

 

ひび割れを見つけるポイントはタイヤの側面です。

タイヤにヒビ割れが発生したままで走行してしまうと、走行途中でタイヤが破裂してしまい、大事故につながる可能が出てきます。あまり乗っていない車や、毎日乗っている車などの関係はあまりなく、時間が経過してタイヤにヒビ割れが生じますので、長い間、車に乗っていない方は走行前に、タイヤのヒビ割れをチェックすることをおすすめします。

出典『タイヤ安全ニュースNo.72 JATMA』

偏摩耗が起きていると、乗り心地が悪くなります

「偏摩耗」とは、タイヤのトレッド(路面との接地面)が道路条件や使用条件等によって、部分的に異常に摩耗する現象です。


車重のあるミニバンでは片べり摩耗、空気圧が足りないと両肩ベリ摩耗、逆に空気圧が高すぎるとセンター摩耗と空気圧を適正に保っていないと偏摩耗が起こりやすくなります。
実際に偏摩耗が生じてしまうと、振動や騒音の原因になるだけでなく、タイヤ寿命の短期化やタイヤ本来の性能(排水性など)を悪化させる可能性が高くなります。
ただし、片べり摩耗であれば、新品タイヤへの交換をせずローテーションを行うだけで状況が改善される場合もあります。

とっても大切な空気圧のお話はこちら

その4 タイヤの変形をチェック

基本的にタイヤは綺麗なドーナッツ型になっておりますが、タイヤの使用状況により、タイヤが変形してしまうことがあります。
こうなってしまうと大半は交換が必要になります。 代表的な変形が画像のピンチカットと呼ばれるタイヤの変形です。

実はこちらのタイヤの変形は、タイヤ内部のワイヤーが切れて、タイヤ表面が空気圧により盛り上がってきているのです。

Pinch cut(ピンチカット)

ピンチカットとは、タイヤ横側の一部にできる、盛り上がったような変形のことをいいます。

縁石に強く乗り上げた際の衝撃などが原因でタイヤ内部のカーカスコードが切れている状態で、そのまま走り続けるとバーストを起こす危険性があります。

修理は不可能なので、至急タイヤ交換を行ってください。

走行上は、あまり変化も無く、タイヤの空気も抜けないので気付かないことも多いのですが、この状態のまま走行を続けると、タイヤが破裂する可能性があり大変危険です。

変形はタイヤの時期や使用頻度などは関係なく、新品のタイヤでも発生する場合がありますのでご注意ください。

「その1~4」までチェックしていただけましたか?
残念ながら、もしこの記事を読んで「替え時だな」と思われたら、当店にご相談ください。
ただし、空気圧点検など定期的なメンテナンスをすることで、タイヤの寿命を延ばすことが出来るかもしれないことを理解できたあなたはラッキーかも\( ^o^ )/ ……

 

 補足:タイヤを長持ちさせるためには

タイヤはやはり長持ちさせたいですよね。
そのためには交換した後のケアをしなければいけません。
やはり長く持たせる秘訣は空気圧点検。
指定以下の空気圧で長距離走行するとタイヤの消耗を早くさせてしまう原因になります。
ですから、自然漏れによる空気圧低下を考慮すると、少なくとも車両指定空気圧を下回らせないように、できれば プラス10~20kPaの範囲(空気圧計のメモリを指定より0.1~0.2程度上に)で調整・管理することをお奨めします。

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