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2016.05.07 今日の講義*タイヤを買ってみよう④【高速でしっかり走れる高剛性のタイヤ】

今日の講義*タイヤを買ってみよう④【高速でしっかり走れる高剛性のタイヤ】

 

こんにちは(^_^)/

神奈川県大和市のタイヤ交換専門店 タイヤフェスタ・ピットスタッフの小松です。

 

前回に引き続き、今回は【高速でしっかり走れる高剛性のタイヤ】について♪

 

★175/65R15  84S

☆175/65R15  84H

 

この二つのタイヤ、サイズは同じです。

荷重指数(ロードインデックス)も同じ84です。

違うのは速度記号!

一方はSレンジ(最高速度180km/h)もう一方はHレンジ(最高速度210km/h)

 

ん?ん??どゆこと?何が違うの?

 

 

答え:この二つのタイヤは高速走行に対する性能が違います。

 

 

具体的になにが違うのかと言うと、タイヤの造り(内部構造)が違います♪

 

IMG_20160418_094929

 

前にもブログで触れましたが、タイヤは高速走行をすると遠心力で膨張します。

すると、低速域ではちゃんと接地していた接地面積が、タイヤの膨張による変形で小さくなっていってしまいます。(>_<)

こうならない為に、速度レンジの高いタイヤ

一般的にHレンジ以上

→にはそれを防ぐ部材が入っています♪

上の写真の白っぽい繊維がそれです。

 

タイヤの構造の1番外側に、糸巻き状に引っ張り強度の高い繊維を巻きつけることによって、遠心力によるトレッドのせり上がりを防止しています。

これが入っていることによって高速でも安定した走行が出来るんです(^_^)/

 

一般的に、この部材を【キャッププライ】とか呼びます

・・・タイヤメーカーさんごとに呼び方が違いますね~

ちなみにブリジストンさんは【ジョイントレス・キャップ&レイヤー】だったかな?(^_^;)

 

単純に【高速向き】のタイヤを選びたい方は、

Sレンジよりも、Hレンジ

HレンジよりもWレンジを選んだ方が良いでしょう♪

※サイズによっては①種類のレンジしかない場合もあります。
予め書いておきます

 

そして、今日もタイヤ豆知識~♪

実はタイヤには、サイドウォールにそのタイヤの構造が書いてあるものがあります(^_^)/

IMG_20160506_145726

例1 和訳すると・・・

トレッド 1枚のポリエステル繊維 2枚のスチール 2枚のナイロン繊維

サイドウォール 1枚のポリエステル繊維

と記載があります!

1枚のポリエステル繊維は『カーカスコード』なのでトレッド部にもサイドウォール部にも同じものがつながって入っていることを表します。

そして2枚のナイロン繊維←これがキャッププライです♪このタイヤはしっかり入っていることが書いてあるんですね(^_^)/

 

例2 性能に定評のあるミシュランさんのタイヤは・・・

IMG_20160506_124753

 

キャッププライは1枚のポリアミド繊維♪

ちなみにこのポリアミド繊維とは、防弾チョッキなどの原料となる引っ張り強度のもの凄く強い繊維♪

米国デュポン社の有名な商品【ケブラー】はこのポリアミド繊維のことです。ミシュランさんは高価な繊維をタイヤに使っているんですね~!

 

しかも充分な強度があれば2枚ではなく1枚で済むので、タイヤを軽く作れるという利点もあります(^_^)/ 凄いぞミシュランさん♪

この『内部構造』の表記は国際的な規格だったと思うので、日本の国内流通のタイヤや新車装着タイヤには書いてありません!

国によっては表記が無いと販売・使用が出来ないところもあったと記憶します。

今日の豆知識でしたぁ~

では、また次回に♪

 

タイヤを買ってみよう⑤燃費の良いタイヤに続く

 

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