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2016.11.11 スタッドレスタイヤの話③雪道を走れる原理は?

こんにちは♪(^_^)/

神奈川県大和市のタイヤ交換専門店 タイヤフェスタ ピットスタッフの小松です。

 

前回の『寿命』の話に続いて、

 

今回はスタッドレスタイヤが雪上・氷上を走れる原理についてお話しします♪

 

car_slip

 

ちょっと難しいお話になりますが、タイヤが雪上・氷上を走る為に必要なのは、次の3つの原理が必要です。

 

①雪柱せん断効果

 

winterdriveimg03

 

新雪や圧雪を、目の粗い歯車みたいなパターンで押し硬め、
相手側の雪を硬い柱のようにしながらそれに噛み合わさっていく効果を
雪柱せん断効果といいます。

 

スタッドレスタイヤのトレッドパターンは大きくみると目の粗い大雑把な模様をしていますが、
まさにこの効果を狙って作られているんです。

この『雪柱せん断効果』は説明の通り、新雪や圧雪に対しての効果です。

 

②エッジ効果

 

winterdriveimg04

 

スタッドレスタイヤには細くて細かい『ミゾ』が切られています。

この細かいミゾを【サイプ】と呼びますが、ブロックにたくさんの切り込みを入れることによって、エッジ(角)が作られます。

このエッジを圧雪や氷に引っ掛けることを【エッジ効果】と呼びます♪

 

野球やサッカー選手が履く『スパイクシューズ』や、登山家が使う『アイゼン』なんかと同じですね!

 

tozan

 

③接地面効果

 

下地が圧雪・アスファルトに関わらず、表面が氷った状態から少し溶け始めている→いわゆるアイスバーン!

そのアイスバーン路面に必要なのが【接地面効果】

 

簡単に言うと・・・

接地面積は広い(大きい)方が良い

タイヤの接地面積は物理的に決まってしまっています。

その接地面積を氷の表面に浮いた水に邪魔されない様に、スタッドレスタイヤではサイプがまず水を吸い取ります。

 

その後効果的に氷に密着し、アイスバーン性能を高めます。

路面にちゃんと密着する為に、スタッドレスタイヤは柔らかくてしなやかなゴムを採用しているんです。

※サイプがそれほど瞬間的に水を吸い上げられるのか??

→毛細管現象を利用していて、たくさんの縦長のサイプが驚くほど瞬時に水を吸い上げるんです!

job_senesi

※単純に、接地面効果(アイスバーン性能)を重視するのであれば、タイヤのサイズは変更しない方が無難でしょう!

 

幅が1サイズ狭くなっただけでも、物理的な接地面積が減ってしまいます。

お気を付けください。(^_^;)

 

以上の3つの効果によって、スタッドレスタイヤは雪道・氷道を走る事が出来ます。

それぞれのタイヤの模様、作りはそれぞれの路面状況に合わせた設計がなされています。

character_donut

 

今回はスタッドレスタイヤの性能のしくみをご説明しました♪(^_^)/

ではまた、小松でした。

 

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